TopPage  -> 他にも

■他にも


summingup

要約すると(Summing Up)

1938、W・サマセット・モーム(William Somerset Maugham)(1874〜1965)

新潮文庫で復刊されたこともあるが、やはり古書でしか手に入らない。切に復刊を望む。
モームは、文中で、”このような平凡な結論に終わったことが恥ずかしい。私らしいシニシズムをもって、この本を終わりたかった”と書いている。どうしてど うして、最後まで読み終えた読者ならお判りだと思うが、最後、ルイ・ド・レオンからの引用で終わるあたりは、ぐいぐいと読ませる短編小説作家の真骨頂だ。
人間はどこまで動物か

人間はどこまで動物か(Biologische Fragmente zu einer Lehre vom Menschen)

1951、アドルフ・ポルトマン(Adlf Portmann)(1897〜1982)

原題は、『人間論の生物学的断章』。
人間はまず、自分自身のことをもっと良く知るべきだ。
この宇宙、生命、そして知性を創造した、未だ知らぬ偉大な存在に思いをはせる。

純粋理性批判

純粋理性批判(Kritik der reinen Vernunft)

1787、イマニュエル・カント(Immanuel Kant)(1724〜1804)

物理学を勉強していた僕は、シュレーディンガーやアインシュタインより100年以上昔に、相対論や量子論の基礎になる認識論が存在したことを知って驚い た。カントの理論は、哲学というよりは、余程、物理学に近い。

五体字類

五体字類

1916、高田竹山(1861〜1946)

書道を学ばれる方はご存知、五体字類。高田竹山氏監修のこの辞書は、書道の世界では、広辞苑以上にポピュラーな存在。誰もがぼろぼろになるまでペー ジをめくる。コーランと呼んでも良い。
沼津の書家、中島貞鵬先生に師事し、書道を学んだ頃、この本を何度となく参照した。漢字、ひらがな、カタカナというものがいったい何なのか、そして書とは 何なのか、その片鱗を学んだ。
日本語の文章を学ぶ前に、日本語の単語を学ぶ前に、「文字」を学びたまえ。僕らが使っている常用漢字の明朝体、ゴシック体というフォントが、いかに、歪め られた奇妙なタイポグラフィーかを知りたまえ。
エパミナンダス

エパミナンダス

1997、松岡享子

松岡享子さんこそは、千一夜物語を語るシャハラザードの生まれ変わり。 かのシャハリヤール王がどこかで再び恐ろしい政治を始めることがあったとしても、 松岡享子さんを毎夜招いて、そのお話を聞かせれば、王の心が和み、平和が取り戻される事は間違いない。



Copyright (C) 2004 YASUMOTO KITAN